2010年11月16日

雄呂血・伝説

今夜は、個人的な趣味の記事です。

みなさんは「雄呂血」(おろち)という映画をご存知でしょうか?

坂東妻三郎(バンツマ)さん主演の、時代劇です。まだ、映画を「活動写真」と呼んでいた頃の無声映画の傑作です。坂東妻三郎さんは、古畑任三郎役でおなじみ 田村正和さんのお父さんですね。田村四兄弟 といって、芸能一家として有名です。

私の親戚が 映画のポスター関連の仕事をしていた繋がりで、ある映画館で無声映画が再現上映されるという話があり、その映画館で弁士が語る活動大写真なるものを見る機会にめぐり合いました。

おそらく、弁士が語る、なまの無声映画なるものを見たのは、私が最後の年代かもしれません・・・

丁度、天地真理さんがデビューされて間なしの頃でした・・・その当時でも現役の弁士さんはほとんどいなくて、映画関係者の伝手で、ようやく引退した弁士の方を見つけ出し、また演奏できる楽団師の方々も、苦労して探しだしたと聴かされました。

映画館のスクリーンの前に数名の楽団師、三味線・大太鼓・小太鼓・笛・トランペットなどの楽器演奏者が並び、スクリーン横に弁士の方が映像に合わせて、熱弁を奮うのです。

無声映画の弁士とは・・・

あるときは、女優の声しなやかに・・・あるときは主人公の内面の独り言をしゃべったり、またあるときは、ストリー展開の解説を巧みに入れるなど、スクリーンを見ながら その画面に合わせて、ひとり何役もこなす、マルチ声色師といった存在なのです。

さて、この「雄呂血」という映画。無実の罪の汚名を着せられた、主人公の武士が、自分の誇りを守るために、とことん戦うシーンです。

はじめて、この映像を見たとき、太刀回りの凄まじさに圧倒されました。100人切りにならんとする、そのノーカットのアクションシーンに、「チャンバラ」という言葉がむなしくなるほどの壮絶感を感じました。

いまも、時代劇の伝説的な映像として、脳裏に焼きつく名場面だと思います。

戦う場面での、なまの演奏も迫力満点でした。

太刀回りシーンでは、太鼓のバチを持った演奏者が「いょ〜!」と掛声一声!

カカドド・カカドド・ドンドンドン!と乾いた太鼓の音を連打するリズムが、なんとも日本的で、チャンバラの雰囲気を醸し出すのに、非常に効果的でした。今のドルビーサウンドより、なにしろ目の前で演奏する気迫が違います。

映画の名場面で、拍手が沸き起こるのです。現代の映画館で上映中に拍手が起こるでしょうか?

映像を見ても、まだ歌舞伎のような動きがあって、今の時代劇とは全く違う、形式美のようなものが残されているようです。

トーキーの時代になっても、坂東妻三郎(バンツマ)演じる、この「血煙・高田の馬場」の決闘シーンは圧巻です。

身内を助けんがため、高田の馬場へ疾走する、バンツマの雄姿・・・

二刀流で、バッタバッタとあだ討ちしてゆく、その決めポーズに惚れ惚れします。

特撮がなくとも、これだけの迫力が出せるのは、やはり人間の情熱の成せる技であると言い切れます!

うむ、こんな映像をみていると、むくむくと闘志が湧いてきました!バンツマに成りきって・・・

理不尽なことをする輩に、悲しい想いをさせられている姫嬢のために・・・

われら、助太刀いたす!

ラベル:坂東妻三郎
posted by メロンパン at 01:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 天地真理ものがたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ずいぶん威勢の良い話でございますけどね。
ぜひともメロンパンさんの立刀回り、見てみたいもんですね。やっぱりいざという時は、頼りたいですもの。所詮私はか弱い女ですから。
真保さんの用心棒・・・かっこいいですね。
真保さんはとても、繊細でデリケートです。
集いのとき、お話させて頂きました。
守ってあげてさしあげてください。
酷いコメントで、ずいぶん心痛めてると思います。
Posted by natumi at 2010年11月16日 22:40
natumi 殿

ようこそ、こんな勇ましい記事に、か弱いお方より、コメントくださり、かたじけない・・・

姫嬢のことは、私も心配しており、ご本人が望めば、どこへでも参上仕る所存でございます。(まだ、バンツマ気分が抜けません)

ともかく、気持ちを軽くさせてあげたいですね。



Posted by >メロンパン at 2010年11月16日 23:33
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